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大変なしっぺ返しを喰らっています!!~秋田県大館市が焼却飛灰の受け入れ拒否~

ごみ処理の方法として、「燃やして埋める」という方法が長い間続けられてきました。ごみを焼却炉に投入すればきれいさっぱり無くなってしまう。もしかしたらそう考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

残念ながらそれは間違い。1トンのごみを燃やせば1トンの二酸化炭素や排気ガス、そして焼却灰が残ります。重さは変わりません。形が変わるだけです。しかも有害。

有害な排気ガスをそのまま環境中に放出するわけにはいきませんから、バグフィルタを通したり、さまざまな化学的な処理が施されたりします。けっこうお金もかかります。しかも除去作業が行われるのは法律で規制が定められているものだけ。有害、ないしはその可能性を指摘されている物質でも規制のないものはスルーです。

そして灰。特にエントツに至る煙道に設置されたバグフィルタで回収される「飛灰」はダイオキシンの塊です。猛毒物質なので屋内における厳重管理が義務付けられています。そのままでは危険なので薬剤などが混入された形で管理されます。

東埼玉資源環境組合の第一工場からはこの飛灰が毎日30トンも出ます。引き取り手がなかなかいません。寄居町にある埼玉県の最終処分場も受け入れてくれません。そこではるばる秋田県大館市の花岡鉱山跡地に運んで引き取ってもらって、地中深くに封じ込めてもらっています。まるで放射性廃棄物みたいに。

ごみを焼却処理しようとする場合、どこの焼却場でもこのような処置がされています。廃掃法では一般廃棄物(家庭ごみのことです)は自区内処理、すなわち発生した地域で責任を持って処理するのが原則になっています。しかし、実際には「燃やし」て「埋める」ところまでのすべてのリスクを当該地域で負うということは焼却処分をしている以上は不可能です。誰かにリスクを押しつけています。もちろん高いお金を払ってです。

こういう流れは持続可能な道ではないので、「プランをつくる会」としてはごみ処理における焼却依存をなるべく少なくすることが肝心だと考えています。できればゼロにしてしまいたいくらいです。第二工場建設計画は政策としてエラー。ごみを燃やす施設を増発する時代ではありません。

ところでこの飛灰が今、大変なことになっています。今年の7月、大館市が受け入れを拒否しました。行き場のない飛灰は第一工場施設内に保管されていますが、8月末には建物の中が満杯。9月から現在操業を停止している剪定枝のたい肥化施設まで保管場所を拡大したけれど10月末には満杯になるというのです。9月末には行き場のない飛灰の量は1800トンを超えました。

押しつけていたリスクのしっぺ返しを食らってしまいましたね。

受け入れ拒否の原因は放射能です。今年7月、同じく大館に焼却飛灰を持ち込んでいる千葉県流山市の灰から国の基準を大きく上回る、1キロ当たり28100ベクレルという放射能が検出されました。大館駅まで貨物輸送されていた灰は当然受け入れを拒否されました。7月14日には全面的な飛灰の受け入れが拒否され、東埼玉の焼却飛灰も受け入れ先を失いました。

原因はもちろん福島第一原発の事故です。

今回の受け入れ拒否の直接の原因は千葉県流山市の焼却灰ですが、東埼玉の第一工場からも、国の基準を下回っているとはいえ7月の段階でキロ当たり3400ベクレル、9月に入ってからも2500ベクレルという線量が検出されています。

今はとりあえず事態の進展を見守るしかありませんが、ごみ焼却のリスクの大きさを改めて実感させられました。暫定的な解決策としては新たな受け入れ先を探すしかないとは思いますが、それでも焼却を続ける限り、このようなリスクから自由になることはできないのだと思います。最終的な答えはごみ減量と再資源化の促進を通じたごみ焼却回避しかないのではないでしょうか。

最後に7月に発生した事件の公表を9月末まで引き延ばした東埼玉資源環境組合に一言苦言を呈して稿を閉じます。「環境と情報」のキャッチフレーズは何かの冗談だったんですね。

なおこの事件については10月7日の東京新聞で取り上げられました。

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